瀬名秀明。最近トンと名前を聞かなくなった名前ですね。そんな彼が絶賛していたので思わず買ってしまったのが、
アンドロイドの「脳」
という本です。

分厚い本なので通勤中に読むのはきつかったので、カッパーウィークの休みを利用して読み終えました。

感想。薄い。

技術系の本としては、致命的な感想ともいえます。
でも、本の質量や値段につりあわない内容でした。

ところどころ興味深い指摘もあるのですが、各章にちりばめられた筆者の愚痴のせいで、全体に散漫になってしまっているのが残念でした。

ところどころ興味深く思ったところをピックアップすると、

・感覚器官を脳の一部である。
・見るという行為は、かなり能動的な行為である。
・棒高跳びの練習をしても月にはいけない。月に行くのであればロケットを設計しなくてはならないのだ。
・車のブレーキを踏むとき、あなたは自分の足のどの筋肉を動かすかを意識していない。しかし、脳はその信号を送っている。

といったところです。

そこら辺に興味があって、お金と時間に余裕がある人であれば、読んでみてもいいと思います。
ノルウェイの森、読みました。

とても読みやすい本ですね。ただ、あまりにもすっと読めてしまったので、かえって印象が薄い感じがしました。

出てくるキャラクターは、みんな欠点を抱えているのですが、そこの見せ方に作為が感じられすぎてしまったのが残念でした。途中の誰かの台詞のせいですね。その台詞を通して、完全な人間なんていないんだよーと著者が叫んでいるのが透けてしまって。

にしても、これって恋愛小説なんですかね?

究極の恋愛、というのは一般的な恋愛からは遠ざかってしまうようで、この本では純粋な方向へ恋愛を突き詰めた結果、恋愛小説とはいえないものになっているように思います。

とっても面白いし よく書けていると思うのですが、これはという感動は受けませんでした。昔から知っているつもりだったけど、いつの間にか忘れていた、そういったことを掘り起こされるような気はしたのですが、そういった感覚は感動というには静かすぎます。

たぶん、読む時期を間違えているんでしょう。高校くらいの頃だったら、夢中になって読めたと思います。

とまぁ、比較的ネガティブな意見が多いレポートになっていますが、イッシーは良いものがあるとけなしたくなってしまう天邪鬼な人なので、読もうと思っていた人はとりあえず読んでみることをすすめます。いろいろ文句はつけていますが、良い作品にはちがいないと思いますので。

天邪鬼的な反応でココロのバランスをとろうと気をつけているのですが、主人公の素直な反応を見て もうちょっとダイレクトに反応してもいいなぁと思いました。でもそういうのは向かないのでしょうね。だから天邪鬼になっているんだし。その辺がイッシーの不完全な部分の一つだと思ってます。

てな訳で、今後はラムセス君のエジプト大冒険を読んでいきます。
月末処理があったので、今日も職場へ行ってきました。
見張ってないとコンピュータがすねちゃうので、月末とかは構ってやらないといかんのですよ。まぁ、残業代は貰えてるので、そんなに文句はないんですけどね。

その移動の最中に読んでいたのが、「太陽の王ラムセス1」という本です。

読後の感想は、こんなんでも1千万部売れるんですか?といったところ。エジプトの怪しげな雰囲気は悪くないのですが、普通のライトファンタジー小説とあんまり違いがないような。

まあ、シリーズものは最後まで読まないと判断がつかない場合も多いので、最後まで読むまでは結論は保留しときましょう。
指輪物語と比べれば ずっと読みやすいので、わりとすんなり最後まで読めそうだし。

ちなみに、指輪物語を読んだのは中3のころでしたが、1読しただけでは面白さがまるで理解できませんでした。貴重な小遣いを無駄にする訳にもいかなかったので、面白いと思えるようになるまで読み直してました。
それくらいのころから、何か問題がある場合は、自分を問題に適応させることで問題に対処しているんですね。

でもまぁ、ラムセス君には悪いのですが、直近で次に読むのは恋愛ものの本にでもしますかね。

読書に関して言えば、SF・ファンタジー・ホラー・科学といった特定ジャンルのものばっかり読んでいたので、最近は幅広く読もうとしているんです。

ビジネス書・サスペンス・時代小説・エッセイ・哲学とかはぽつぽつ手を出し始めているので、次に読むとしたら、映画とかのノベイライズもの・ロマンス・ノンフィクション・ミリタリーのどれかですかね。

ま、明日は暇なんで、ゆっくり本屋を回ります。