この前の続きです。
ちなみにMicrosoft Excel を使えない人は対象外なのでよろしく。

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色マナ事故はなくせませんが、
計算によって、色マナ事故の被害が少なくなる適切な配分を求められます。

具体的には、
「(各カードの得点×そのカードをプレイする時の色マナ事故の確率)の総和」
がもっとも少なくなるように、
もしくは、
「(各カードの得点×そのカードをプレイできる確率)の総和」
がもっとも大きくなるように
配分された色マナ構成が、適切な配分です。


では、こちらの記事で紹介されている青白タップアウトコントロールを例に
http://mtg-jp.com/reading/tsumura/004867/
実際に計算して見ましょう。

このデッキの色マナは、
青マナ:15枚
白マナ:15枚
となっています。

《前兆の壁》を得点化すると、
3(点/枚)×3(枚)×(2ターン目に《前兆の壁》をプレイできる確率)
=9点×(100% - (15枚の白マナを含む60枚デッキから、8枚引いても白マナが1つも出ない確率) )
=9点×(100% - HYPGEOMDIST(0,8,15,60) )
=9点×91.5754147%
=8.241787325点
となります。

《審判の日》は、
5(点/枚)×2枚×(4ターン目に《審判の日》をプレイできる確率)
=10点×(100% - 11枚引いても白マナが1つも出ない確率 - 11枚引いても白マナが1つしか出ない確率)
=10点×(100% - HYPGEOMDIST(0,11,15,60) - HYPGEOMDIST(1,11,15,60) )
=10点×(100% - 2.961947% - 13.9634642%)
=10点×83.0745889%
=8.30745889点

通常なら4ターン目は10枚しか引けませんが、
このデッキの場合は、2~3ターン目に海か壁で1ドローするので、
ラスゴをプレイするときには11枚のカードを引いている計算です。

カードの得点は、コスト+1が基本ですが、お好みで調整するのもありです。
悪斬は強いのでさらに+0.5点して6.5点とかね

そうやって計算していくと、146.3247334点になりました。
(ちょっと大変そうですが、うまくセル参照を設定して数式を作れば、案外簡単です)

島を平地に1枚だけ変えると、145.8988741点
平地を島に1枚だけ変えると、145.9661601点

よって、今の色マナ配分がもっとも良いということがわかります。
さすがに紹介されるようなデッキはしっかりしてますね!

(本当は サイドボードも含めて評価するべきですが、面倒なので割愛です)


ちなみにイッシーのデッキは、計算してみたら かなり間違っていました。
動きがギクシャクしやすいので、なんか違うなぁとはおもっていたのですが・・・
3色デッキとはいえ、自分のセンスのなさに ちょっと へこみました。

コメント

イッシー
2010年6月1日20:50

計算ミス発見。
そのカードを引いている場合に、その色マナがでるかを評価しなくてはいけない。だから、1ターン目に引いているカードは6枚!
関連して評価方法とかも間違えてるっぽい。